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SESはやめとけの本当とウソ!SESのメリット・デメリットを解説

SESやめとけ
  • 「SESやめとけといわれる理由を知りたい」
  • 「SESエンジニアになる方法を知りたい」
  • 「SESからキャリアアップする方法を知りたい」
  • 「SESを辞めたい。円満退社する方法を知りたい」

そんな方に向け、SESのメリット・デメリットを解説します。未経験からシステムエンジニアになりたい、SESからSIerにキャリアアップしたい、SESを辞め他業種に転職したい、色々な方がいらっしゃると思います。

この記事を読めばSESの実態がわかり、自分に合ったキャリアパスを描けるようになります。丁寧に解説しますので、気楽にお読みください。

この記事の簡単なまとめ
SES
メリット
  • 未経験でも入社できる
  • 自分のペースでスキルアップできる
  • 色々なジャンルのシステムを開発できる
  • 良い会社・そうでない会社を見る目が養える
  • ミスマッチだったら別の現場に行ける
デメリット
  • 給与水準が低い
  • 客先常駐がいやだ
  • 案件ガチャがある
  • 帰属意識・愛社精神が持てない
SESでキャリアアップをしたい方へ

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目次

SESとは?簡単に説明

はじめに、「SESとはなにか?」を説明します。

SESを簡単に説明すると…?
  • システムエンジニアリングサービスの略
  • システムエンジニアを派遣するサービスを行う企業
  • SESエンジニアは客先常駐で作業する

簡単に言うと、「システムエンジニアを派遣する企業」です。多くの場合、SES企業は開発現場に自社SEを派遣し、派遣サービスの対価として報酬を得ます。

派遣されたSESエンジニアは客先常駐で作業します。基本的に、客先の就業規則に従い、客先のオフィスに出勤します。多くの場合プロジェクト毎の契約となりますが、3ヵ月ごとで契約更新などのケースもあります。5年以上ひとつのクライアントの元で働く優秀なエンジニアも存在します。

職場環境・業務内容

SESエンジニアの職場環境・業務内容は、以下の通りです。

  • 自社に自分のデスクが無い
  • 分業制で設計・プログラミング以降のフェーズを担当
  • 未経験の場合、先輩エンジニアと一緒に派遣されることが多い

SESエンジニアは派遣先で仕事をする立場です。自社にデスクがあっても使うことはありません。慣れてしまえば当たり前なのですが、SES独特の環境と言えます。

そして、派遣されたSESエンジニアはSIerエンジニアのディレクションに従い開発業務にあたります。SESが参加するのは設計・プログラミングフェーズからがほとんどです。

また、未経験の場合はベテランエンジニアと一緒に派遣されるか、すでに同僚社員が働いている現場に派遣されることがほとんどです。

SIerとの違い

システムエンジニアの勤務先として、SIer(エスアイアー)と呼ばれる企業があります。これはシステムインテグレーターの略で、SES企業にとっては「大切な顧客」です。

SES企業はSIerからの依頼に応じ、自社のSEをSIerの元に派遣します。SESもSIerも、同じエンジニア職ですが、会社としてのビジネスモデルが異なります。

  • SESは派遣サービスの対価として報酬を得る(人月)
  • SIerは開発したシステムの対価として報酬を得る

また、「客先常駐=SES」ではありません。SIerエンジニアも客先常駐作業を行います。

SESには責任が無い?

ネット上では、「SESは成果物に対する責任が無い」や「クライアントには指揮命令を行う権利がなく、自社の指示に従えばよい」と言われています。本当でしょうか?

実際の開発現場では、SESはじめ全てのエンジニアが責任を持って担当業務に臨みます。「法律上はSESに責任はない」と主張するエンジニアはいません。仮にそのような主張をすれば即契約終了です。

同様に、業務上の指示・要望には従う必要があります。ハラスメントにあたるような内容は別ですが、開発業務に関する指示には当然従わなければなりません。

SESはやめとけと言われる理由(デメリット)

ここでは、「SESやめとけ」の理由を解説します。

  • 給与水準が低い
  • 客先常駐がいやだ
  • 案件ガチャがある
  • 帰属意識・愛社精神が持てない

給与水準が低い

第一に、給与水準の低さがデメリットとして挙げられます。開発現場では、以下のようなピラミッド構造となる場合がほとんどです。

  • クライアントから開発を依頼された元請けSIer
  • 元請けSIerから更に依頼を受けた下請けSIer
  • 下請けSIerから依頼を受けたSES

残念ながら、下のポジションであるSESエンジニアの給与水準は低くならざるを得ません。しかし経験を積みたい・ムリなく働けてやりがいもあるなど、SESとマッチしている人もいます。

客先常駐がいやだ

未経験者・新卒入社の社員にとって、客先常駐はマイナスイメージが多いようです。ただ、自社よりも客先の方が良い環境であることもしばしばです。

基本的に客先企業は、自社よりも会社規模が大きく労働環境も整っています。きれいなオフィスとスペックの高いPCで快適に作業できます。

客先常駐が嫌われる要因としては、精神的な部分が大きいと思います。やはり「雇われる側」より「雇う側」でいるほうが、自尊心が保てます。このあたりをうまく妥協させられると、客先常駐もそれほど悪いものではありません。

案件ガチャがある

SESエンジニアは自分で派遣先を選べません。これを自販機やゲームのガチャに例え、「案件ガチャ」と呼びます。

ひどいケースでは、コールセンターや家電量販店での販売をさせられるケースもあるようです。しかし、これは少し極端な例です。筆者は6年間SESに勤務しましたが、このような話を聞いたことがありません。

一般的に、コールセンターは「コールセンター業務のプロ」を欲しがります。わざわざSESに派遣要請を出すことはきわめて特殊な例と言えます。

帰属意識・愛社精神が持てない

SESエンジニアは客先常駐であるため、帰社するのは事務手続きなど必要があるときに限られます。そのためどうしても自分の会社への愛着が薄くなります。客先での人間関係のほうが楽しくなり、自社の人間関係が希薄になることもあります。

これは長期的に見るとモチベーション低下につながり、仕事へのやりがいを見いだせなくなる原因にもなりかねません。

客先がスカウトしてくれないか?と思うケースもあります。しかし客先企業がそれを行うと、そのSESからは派遣してもらえなくなります。従って、表立ってスカウトすることはないでしょう。

SESの魅力的な部分(メリット)

SESにはデメリットもありますがもちろんメリットもあります。SESの良い部分も是非知ってください。

  • 未経験でも入社できる
  • 自分のペースでスキルアップできる
  • 色々なジャンルのシステムを開発できる
  • 良い会社・そうでない会社を見る目が養える
  • ミスマッチだったら別の現場に行ける

未経験でも入社できる

SESの一番のメリットは未経験・学歴不問の企業があることです。大学や専門学校出身でなくとも、やる気さえあればIT業界に入ることができます。

SESはそのような人材の受け皿となっており、実際に多くのエンジニアがSESでキャリアアップに成功しています。

フリーターをやめて正社員として働きたい、手に職をつけて安定した生活を送りたいという方に門戸を開いているのは大きな魅力です。

自分のペースでスキルアップできる

未経験、新卒でSESに入社すると通常は下流工程から業務経験を積むことになります。テスト工程などから始め、次第にソースコードが当たり前に読めるようになり、バグの修正もできるようになります。

そして、プログラミングや設計を任されるようになり数年で一人前のエンジニアに成長できます。コツコツ努力を重ねればきちんと評価される仕事です。

色々なジャンルのシステムを開発できる

エンジニアになりたてのうちは、業界のことが全くわかりません。SESでは色々なジャンルのシステムを開発することができるため、仕事を通して自分の方向性を探ることができます。

「興味が無い分野だったけど、やってみたら面白かった」「Web系を目指していたけどいざやってみると自分には合わなかった」など、経験して初めて見えてくるものもあります。

SESで数年経験を積んだうえで、自分の専門性を確立していった先輩エンジニアも多く存在します。

良い会社・そうでない会社を見る目が養える

これは、SESだからこそ経験できることです。SIerのエンジニアは、良くも悪くも自分の会社しか知りません。自分の会社がブラックなのか、ホワイトなのかも判断がつかないのです。SESであれば、複数の現場で経験を積み、自分にあった企業の傾向がつかめます。

ミスマッチだったら別の現場に行ける

自分の実力が活かせない、どうしても人間関係が合わない場合は環境を変えることができます。もちろん我慢を強いられることもありますが、自社の担当営業者に事情を説明すれば配慮してくれます。

SESにとって「自社エンジニアの退職=売上機会の喪失」です。トラブルでエンジニアに退職されるよりは、エンジニアの希望に耳を傾け、別の現場で働いてもらう方が好都合なのです。

SESが向いている人はこんな人

ここでは、SESに向いている人をご紹介します。

  • 未経験者、新卒
  • 人間関係が苦手な人
  • これから専門分野を決めたい人
  • SIerで挫折した人
  • 資格試験にチャレンジできる人
  • プログラミングが好きな人

人間関係が苦手な人

SESでは深い人間関係を求められることはありません。契約期間内に、担当した業務をきちんとこなせば正当に評価されます。

また、通常の開発ではSIerエンジニアがプロジェクトマネージャーになります。マネージャークラスになるとヒューマンスキルが必須で、チームをけん引する能力が求められます。

そのような対人関係ストレスの多いポジションを避け、SES所属でエンジニア職に専念すれば自分の能力を100%業務に注ぐことができます。

これから専門分野を決めたい人

SIerであれSESであれ、経験を積むうちに自然に専門性が身に付きます。例えばデータベースの案件をやり終えると、営業担当者から次もデータベース案件をアサインされるようになります。

そのような専門性がないうちは、SESで幅広く経験を積む方が得策です。いろいろな開発経験を積むうちに、自分も周囲も「あの人は〇〇が得意」と自然な流れができていくものです。

SIerで挫折した人

SIerからSESに転職する人もたくさんいます。SIerは比較的給与水準が高いのですが、与えられる責任も重大です。プレッシャーや度重なる残業で体調を壊してしまう人も少なくありません。

SIerのような激務はムリだけど、SEは続けたい、そのような人はSESエンジニアに転向するのがおすすめです。

資格試験にチャレンジできる人

SESエンジニアは何か資格を持っていると有利です。情報処理技術者試験、民間資格どちらでも構いません。また、英検などの語学試験も役立ちます。

SESエンジニアは案件ごとに書類選考をパスしなければなりません。職務経歴のほかに、客観的にアピールできる資格があるとチャンスは広がります。

ですので、資格試験が苦にならない、チャレンジしたい方は同僚エンジニアより高い評価を得られるチャンスがあります。

プログラミングが好きな人

「とにかく開発が好き」という方はSESでエンジニアを続けるのが最適です。通常の企業では、年次が上がるごとに責任あるポジションを任されます。逆に上のポジションをこなせないと、左遷や移動させられるケースもあります。

SESのエンジニアは、本人が希望すればずっと開発を続けられます。出世に興味がない、自分には向かないという方はたくさんいます。無理をして出世するより、好きな仕事をして過ごしたほうが幸せな場合もあります。

SESが向いていない人はこんな人

次にSESに向いていない人についても解説します。

  • 身だしなみ・マナーを守れない人
  • スキルが高すぎる人
  • 自社製品を作りたい人
  • 独学が出来ない人

身だしなみ・マナーを守れない人

前述の通り、SESエンジニアは客先常駐で働きます。自由な社風の派遣先もありますが、いつでもフォーマルな服装が出来るよう心がけてください。エンジニアとして能力が高くてもビジネスマナーが守れない人はSESには向きません。

どうしても自由な服装が良い方は、Web系フリーランスも検討してみると良いでしょう。

スキルが高すぎる人

SESはどちらかというと未経験者、これからスキルアップしたい人向けの企業です。あまりに高学歴・高スキルだと却ってSIer側から敬遠されることもあります。

SIerエンジニアの中には、自分より知識も経験も上回る人を管理することにやりにくさを感じる人もいます。高学歴・高スキルの人は、周囲とのバランスも考えて職場を選びましょう。

自社製品を作りたい人

一般的に、SESエンジニアに自社製品を開発するチャンスはありません。派遣された現場の業務だけに専念することが求められます。ですので、自分で製品を作りたいエンジニアがSESで働くのはミスマッチと言えます。

自社製品を作りたいのであれば、アイディアを受け入れ、仕事量を調整してくれる企業が最適です。

独学が出来ない人

SESに限らず、システムエンジニアは生涯勉強が必要です。技術のトレンドは数年単位で変化します。

以前はひとつの言語を覚えれば問題なくエンジニアとしてキャリアアップできました。しかし、Webシステム・Webアプリの登場以来、技術のトレンドは激しく入れ替わっています。

会社側からスキルアップを指示されることもありますが、基本的には独学で習得するマインドが大切です。一年・二年先を見据えコツコツと努力するつもりでいないと、いずれ時代に取り残されてしまいます。

SESになるには?

ここまでの解説を読み、SESで働きたいと思った方も多いと思います。この章ではSESの将来性・年収、入社前の準備についてご説明します。

SESの将来性

SESの将来性は、ビジネス業界のIT化・DX化の動向が大きく影響します。開発案件が今後も継続して発生すれば、SES企業へのニーズも上昇します。

結論から言うと、IT業界は今後も市場拡大が見込まれています。現在、以下のようにあらゆる業界で新サービスが生み出されています。SESエンジニアが必要とされる開発案件は増加傾向です。

【自動車保険会社の例】

AIを使用したスマホアプリにより、運転手の運転テクニックを分析し、事故リスクを算出。安全運転ドライバーの保険料は低く、危険運転ドライバーの保険料を高く設定するサービスを開始した。

【タクシー業界の例】

AIを活用した配車予測システム「AI配車」の開発によりDX化に成功。

【アパレル業界】

AI画像認識を利用した自動採寸アプリを開発。ユーザーの全身写真と身長・体重データなどから最適なサイズを算出し、購入後のサイズ交換を大幅に減らした。

SESの年収

SESエンジニアの年収は、プログラミング言語ごとに違います。需要の高い言語を習得すると、就職・転職の際に大変有利です。

今回は、2022年9月最新の「求人需要の多いプログラミング言語ベスト3」の年収をご紹介します。

言語平均年収
Python 540万円
JavaScript 519万円
Java 519万円

3つとも初心者にも学びやすい文法が特徴です。Pythonは近年人気が急上昇中で、将来性も非常に高い言語です。JavaScriptは主にWebサイト・Webアプリの開発で使用されます。JavaScriptとJavaはまったく別の言語で、JavaはWebだけでなく、どの環境でも動作させることのできる汎用性の高さが魅力です。

プログラミングスクールでプログラミング言語を習得しよう

SESへの転職を成功させるために、事前に勉強をしておきましょう。まずはネットなどでプログラミング言語の種類について学び、気になった言語ひとつを調べてください。

ある程度概要を把握出来たら、オンラインスクールでの勉強をおすすめします。初心者が独学だけで習得しようとすると、どうしても挫折する確率が高くなります。

スクールによっては、初心者に特化した内容のカリキュラムが豊富なものもあります。途中まで無料で学べる教材もありますので、自分に合ったスクールを見つけてください。

プログラミングスクールの訴求

SESでキャリアアップをしたい方へ

すでにSESで経験を積んだ方は、より専門性の高い企業、SIerへのステップアップを目指しましょう。アプリの開発スキルがある方、インフラ構築のスキルがある方、データベース経験が豊富な方、それぞれ自分の強みをアピールすれば確実にキャリアアップできます。

転職活動には転職サイトをご活用ください。様々なキーワードや条件で求人検索が可能です。まずは気になったサイトを複数ピックアップし、自分に合った求人を見つけてください。2022年下半期は転職市場が活性化しており、条件の良い求人がたくさんあります。

転職サイトの訴求

SESを辞めたい方へ

就職したSESがブラック企業だった、待遇が悪いなどの理由でSESを退職しようと考えている方もいらっしゃるかと思います。退職を決めたのであれば、あとは円満に素早く退職できるよう準備しましょう。

もし、勤務先ともめそうなのであれば、退職代行業者の助けを借りることをおすすめします。あなたに代わり、面倒な交渉をすべて引き受けてくれます。また、退職金など直接言いにくいことも遠慮なく相談してください。トラブルになるより、業者のサポートを受けて円満に退社することがお互いのためです。

退職代行の訴求

まとめ

今回の記事では、SESやめとけの理由と、SESの実態について解説しました。

  • SESやめとけも一理あるが、SESにも魅力はある
  • プログラミング言語学習にはオンラインスクールがおすすめ
  • キャリアアップしたいなら、自分に合った転職サイトを見つけよう
  • SES退職でもめそうなら退職代行業者に相談しよう

SESは未経験からのシステムエンジニア転職には最適です。あなたに合ったペースで一歩一歩確実にステップアップしましょう。コツコツと実績を積み重ねれば、数年後、必ず高い評価が得られます。あなたに合ったキャリアを築いてください。

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この記事を書いた人

デメリットからモノ・サービス・職業等を考える情報サイト「やめとけNOTE」です。

信頼できる情報ソースを元に、それぞれの専門知識、実務経験を有したライターが自身の経験を元にコンテンツを制作しています。

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