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【元エンジニアが解説】IT業界はやめとけ?IT業界の闇と光

IT業界やめとけ

【この記事はこんな人にオススメ】

  • 「IT業界やめとけといわれる理由を知りたい」
  • 「IT業界で働くために必要なスキルを知りたい」
  • 「IT業界でキャリアップをする方法を知りたい」
  • 「円満にIT業界を辞める方法はないか?」

そんな方に向け、IT業界やめとけの理由と魅力の両方を解説します。未経験からIT業界に入りたい、IT業界でキャリアアップしたい、他業種に転職したい、色々な方がいらっしゃると思います。

この記事を読めばIT業界の全体像がわかり、自分に合ったキャリアを選択できるようになります。初心者にもわかりやすい内容ですので、気楽にお読みください。

目次

IT業界とは?簡単に説明

ITとは、「インフォメーションテクノロジー」の略です。日本語で「情報技術」という意味で、非常に広い分野を指します。

この記事ではわかりやすく、以下の職種に絞って解説します。

  • システムエンジニア(上級エンジニア)
  • プログラマー   (中級エンジニア)
  • テスター     (初級エンジニア)

これら3つの職種に明確な区分けはありません。経験を積むごとに、上流工程を任されてゆき職種が変わります。また、Web系では一人3役をこなすこともあります。

共通しているのは「プログラミングができる」「ソフトウェアを開発している」点です。プログラミングとは、「プログラミング言語でコンピューターを動作させるためのプログラムを書く」ことです。

プログラミング言語で書いたプログラムを、一般的に「ソフトウェア」と呼びます。主なプログラミング言語には以下のようなものがあります。

1Python
2C
3Java
4C++
5C#
6Visual Basic
7JavaScript
8Assembly Language
9SQL
10PHP

TIOBE人気プログラミング言語ランキングTOP10

IT業界はやめとけと言われる理由(デメリット)

IT業界は人気分野ですが、一方で「IT業界やめとけ」とも言われています。

  • 「IT業界はブラック、やめとけ」
  • 「未経験でIT業界はやめとけ」
  • 「文系でIT業界はやめとけ」

ここでは、IT業界やめとけの理由について解説します。

ブラックだからやめとけ

ブラック企業の定義は人それぞれですが、ここでは以下3点から解説したいと思います。

  • 残業(長時間労働)
  • 離職率
  • 給与水準

残業が多いからやめとけ

「システムエンジニア=残業」のイメージを抱いている方も多いかと思います。ここでは、転職サイトdodaが2021/1/31に発表した残業時間を参考に解説します。

  • 全90職種の平均残業時間は20.8時間
  • IT/通信系エンジニア20~50代の平均残業時間は21.8時間

このように他業界の職種と比べると、ほぼ平均値です。月20日間勤務と考えると、一日約1時間となります。ですので、「残業が多いからやめとけ」は少し極端な意見かもしれません。

ただ、これはあくまで平均値です。実際の開発現場ではもう少し残業があると考えておいた方が良いでしょう。

離職率が高いからやめとけ

IT業界は離職率が高いとも言われています。本当でしょうか?ここでは厚生労働省が2020年に発表した離職率をご紹介します。

  • 離職率が最も高いのは「宿泊業,飲食サービス業」の26.9%
  • 離職率が最も低いのは「鉱業,採石業,砂利採取業」の5.6%
  • 情報通信業は9.2%

このように、IT業界の離職率はほぼ平均値と言えます。決して低くはないのですが、他の業界と比べても悪くない値です。

ただし、IT業界にも離職率の高い会社は存在します。あくまで平均値ですので、就職・転職活動の際はきちんと会社分析をしてください。

給与が低いからやめとけ

IT業界には以下のような下請け構造が存在します。

  • 元請け企業(SIer)
  • 下請け企業(2次請けSIer)
  • 孫請け企業(SES)

SIerとは「システムインテグレーター」の略で、システム開発を一手に引き受ける企業です。SESは「システムエンジニアリングサービス」の略で、主にSIerにシステムエンジニアを派遣する企業です。

大規模なシステムになると、3次請け~5次請けとなることもあります。当然ながら下の階層になるに従い、給与水準は下がります。この構造はIT業界以外にも存在します。

実際に、多くのSES企業では給与水準が低くなることがほとんどです。ただし、SES企業は未経験者・初級エンジニアの受け皿にもなっており、給与が安いのは承知の上で働くケースもあります。

未経験やめとけ

IT業界は未経験者も広く受け入れています。ただし、スキルが低いうちはどうしても給与が低く、そのうえ残業が発生するため「やめとけ」と言われることがあります。

最初のうちは余裕がなく、どうしても「ブラックだ」と感じてしまうことがあります。しかし、経験を積み効率よく仕事ができるようになれば労働時間は安定してきます。

文系はやめとけ

「文系は通用しないからやめとけ」と言われますが、実際にそのようなことはありません。文系の大学・専門学校出身のエンジニアもたくさんいます。

ただし、業界大手や一部上場企業のエンジニアはほぼ間違いなく理系出身者です。これは、研究開発に電機・工学系の専門的知識が必要とされるためです。これらの企業のエンジニアは、ソフトウェア開発というより、研究者のイメージでとらえたほうが良いでしょう。

ただし、一般的なSIer、SES、Web系のエンジニアは文系出身でも充分通用します。プログラミングや情報処理試験などでスキルを身につければ誰でも活躍するチャンスがあります。

IT業界の魅力的な部分(メリット)

以上、IT業界やめとけの理由を解説しました。ここからは、IT業界のメリットに触れたいと思います。IT業界には魅力的な部分がたくさんあります。これからエンジニアになりたい方は是非お読みください。

未経験でも就職できる

IT業界、システムエンジニアは未経験でもなれます。ただし、まったくの予備知識無しでは良い就職活動はできません。事前にきちんと勉強しておきましょう。

未経験の場合、以下のように勉強を進めると効果的です。

  • 自分の開発したい分野を明確にする(例:スマホアプリを作りたい)
  • その分野で人気があるプログラミング言語を勉強する
  • 自分で簡単なアプリを作る

また、幅広い知識を得たい場合、以下の資格試験がおすすめです。

手に職がつく(キャリアアップ・スキルアップ)

「手に職がつく」ことは、様々なメリットがあります。スキルさえあれば、どの企業でもやっていけますし学歴の壁も超えられます。

システムエンジニアは自分のスキルを客観的に証明できる職種です。

  • 国家資格を取得して履歴書でアピール
  • ポートフォリオ(自作のプログラム)を作成してネットで公開
  • 開発システム、担当業務を職務経歴書でアピール

このようにスキルを証明する手段はたくさんあります。これらを上手にアピールして年収アップ転職するチャンスがあります。

また、これらのスキルはフリーランスとしても活用できます。フリーランスエンジニアとしてだけでなく、Webライターとして自身の経験を記事にしたり、Webサイトを運営して副収入を得たりしている人も多く存在します。

成長産業である

IT業界の市場規模は、国内の産業で常に上位に位置しています。

業種市場規模
情報通信産業99.8兆円
商業91.7兆円
不動産業75.5兆円
医療・福祉67.8兆円
建設63.6兆円

引用:平成30年度 ICTの経済分析に関する調査

また世界的に見ても、トップ企業のほとんどはIT業界が占めています。Google、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブックなど大企業ばかりです。

この市場は今後も拡大が見込まれています。特に、5G(高速通信)、AI(人工知能)、EC(通販サイト)、X-tech(クロステック)分野で新しいサービスが生まれています。

社会貢献度が高い

みなさんは「もしITが無かったら?」と考えたことはありますか?

スマホ、銀行のシステム、電車の座席予約、スーパーのレジ、スマホ……etc。どれもIT技術なくしては存在し得ないサービスです。

システムエンジニアとしてシステムを開発すると、必ずこれらのサービスのどこかに貢献できます。自分が携わったサービスが世の中を支えていることは、エンジニアにとって大きな喜びです。

IT業界が向いている人はこんな人

ここまで、IT業界のメリット・デメリットについて解説しました。ここではIT業界に向いている人について解説します。

プライベートでも勉強できる人

システムエンジニアに勉強は不可欠です。前述の通り、IT市場はどんどん拡大しています。新しいプログラミング言語、新しい開発手法も次々と生み出されており動向を常に押さえておかなければ取り残されてしまいます。

また、資格試験などの勉強にはプライベートの時間を割く必要があります。通勤時間やちょっとしたスキマ時間をうまく活用してコツコツ勉強を続けると良いでしょう。

能動的な人

自分から改善点を提案したり、同僚に働きかけたりする人は高く評価されます。これはどの業界でも同じです。例えば、以下のような人に重要な仕事は回ってこないでしょう。

「手取り20万円しかもらっていないからここまでしかやらない」

一見正当な主張です。しかし、このような人はエンジニアとして生き残ることはできません。手取り20万円なら、それ以上の仕事をして初めてチャンスが回ってきます。「あいつはよくやっている」「次はあいつに任せてみよう」、そう思われることが重要です。

コミュニケーション能力のある人

システム開発はチーム作業です。小規模だと10人前後、大規模だと100人以上が関わることもあります。そのため、例えフリーランスでもコミュニケーションをゼロにすることはできません。

将来、プロジェクトマネージャーなどを目指すのであれば日ごろからコミュニケーション能力を磨いておくことをおすすめします。

ただ、コミュニケーション能力が低くても工夫さえすれば対応できます。メールやビジネスチャット、SNSなどでテキストコミュニケーションが上手くできれば効率的な作業が可能です。

論理的な人

コンピューターは四則演算と論理演算の組み合わせで動きます。極めて論理的で当然、感情の入り込む余地はありません。

  • 四則演算:足し算、引き算、掛け算、割り算
  • 論理演算:AND、OR、XOR、NOT演算など

そのため、論理的に物事を捉えられる人はシステムエンジニア向きです。IT業界以外では、「経験と勘」が重要な分野もあります。しかし、エンジニアの世界はどちらかというと「理屈」が大事です。

例えば「多くの人が~」という表現は「人口の70%が~」と数値を用いると説得力が生まれます。このように「経験と勘」に加え、元となるデータで自分の説を立証できると大きな強みになります。

IT業界が向いていない人はこんな人

IT業界が向いていない人もご紹介します。IT業界に入ったものの、どうしても肌に合わないという人もいます。そのようなミスマッチの例をご紹介します。

予定変更が苦手な人

予定変更が苦手な人、何かに強くこだわる人はこの業界に向いていないかもしれません。

システム開発は試行錯誤の連続です。作ってみたら問題が発生した、クライアントから急な仕様変更を指示されたなど、想定外のことは日常的に発生します。

いつも決められた電車に乗り、いつも決まった時間に……といったルーティーンが好きな方にはつらい業界かもしれません。

残業をしたくない人

残業が嫌い、残業をしたくないという人はIT業界以外をおすすめします。前述のとおり決して残業が多い業界ではありません。残業代はきちんと支払われますし、36協定(労働基準法第36条に基づく労使協定)も遵守されます。

しかし、バグの発生や納期に遅れそうな場合は残業が必要です。そのようなとき、「残業嫌い」がベースにある人は大きなストレスとなることでしょう。

残業は決して良いことではありませんが、「残業嫌い」が根本にあると却って当人が苦しむ結果となります。

クリエイティブな作業ができない人

システムエンジニアは、仕様書通り、設計書通りに作業をする仕事。そんなイメージを持っている方もいらっしゃると思います。

しかし、仕様書と設計書こそエンジニアがゼロから作り上げるものなのです。クライアントからシステムの要望はあっても、どう作るかはエンジニア次第です。

どのようなハードウェア構成にするか、OSは何にするか、プログラミング言語は何を使うかなど、システムの仕様は全てエンジニアが責任を持って選択します。

それらが決まった後もゼロから設計書を作り上げる必要があります。言われたこと、決められたことをやるという姿勢ではすぐに限界がきてしまいます。

根気が無い人

バグや障害発生時に、すぐ諦めてしまう人はエンジニアに向いていません。これらのトラブルは1日では解決しないものがほとんどです。なかには一か月近く掛かってやっと原因が特定できるケースもあります。

このようなとき、諦めず何とかしようと思える人はエンジニアに向いています。また、その土台となる気力・体力も必要です。

「デスクワークだから楽」と思って就職するとミスマッチが起こるかもしれません。意外にもメンタルとフィジカルが求められる職種と言ってよいでしょう。

IT業界になるには?(IT業界に入るには?)

ここまでで「システムエンジニアになりたい」と思った方に向け、IT業界の将来性やエンジニアになる方法を解説します。

IT業界の将来性

前述の通り、IT市場は今後も拡大が見込まれています。

特に、今までITと無縁だった業界にもテクノロジーが導入され、新たなサービスが生み出されています。この動きをX-tech(クロステック)と呼びます。

分野呼称サービスの例
農業AgriTech作物の収穫タイミングをAIが判定
健康HealthTech患者の容態を専用システムで一元管理
保険InsurTech利用者に合わせた保険商品をAIが判定
医療MedTech膨大な患者データをAIで分析し、新薬の開発につなげる

このような新サービスの開発には多くのシステムエンジニアが必要です。IT人材不足は2030年までに最大79万人に達するといわれており、システムエンジニアへの需要は高まっています。

IT業界の年収(システムエンジニアの年収)

プログラミング言語別の平均年収ランキングをご紹介します。システムエンジニアの年収はプログラミング言語により異なります。需要の高い言語を選ぶと将来的に高収入のチャンスです。

ランキングプログラミング言語平均年収(万円)
1位Object-C693
2位Perl633
3位Go587
4位COBOL571
5位C/C++563

引用:HonNeプログラミング言語別平均年収ランキング

これからプログラミング言語を学ぼうとされている方は、オンラインスクールを活用して効率的に学習してください。

オンラインスクールはインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも学習できます。働きながら、家事育児をしながら、学校に通いながら習得が可能です。

また、スクールでは転職に関するサポートも行っています。進路相談、求人の紹介、履歴書の添削など実用的な支援を受けることができます。是非、自分に合ったスクールを探してください。

IT業界でキャリアアップをしたい方へ

IT業界でキャリアアップするにはハイランク企業への転職がおすすめです。転職活動には転職サイトをうまく活用しましょう。

最近の転職サイトでは、AIによるマッチング機能が積極的に導入されています。自分のプロフィールや経歴を入力すると、サイト側で最適な求人を提案してくれます。自分のスキルを客観的に確認できる良い機会ですので、まずは登録してみましょう。

IT業界を辞めたい方へ

残念ながらIT業界に限界を感じている方もいらっしゃると思います。退職時期や退職の方法についてお悩みの方は、一度専門業者に相談してはいかがでしょうか?退職代行業者に依頼すると、会社への連絡は全て業者が代行してくれます。

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まとめ

今回の記事では、IT業界やめとけの理由とIT業界の実態について解説しました。

  • IT業界はやめとけ!とも言われるが、魅力もある
  • プログラミング言語はオンラインスクールで学習
  • キャリアアップには転職サイトのマッチング機能がおすすめ
  • 退職を決めているのであれば、専門業者にLINE相談

IT業界には将来性があります。そして、未経験者でもスキルさえ身につければ活躍するチャンスがあります。この記事を少しでも参考にしていただき、あなたに合った将来設計をしていただければ幸いです。

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この記事を書いた人

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