- 「社内SEとして就職したい、どんな仕事か知りたい」
- 「高待遇の社内SE求人があるか知りたい」
- 「社内SEとして限界を感じている・・」
このような方に向け、社内SEの仕事内容・実態について解説します。ネットでは「社内SEはやめとけ」ともいわれていますが、やりがいもたくさんあります。この記事を読めば、社内SEとして自分に合ったキャリアを選べるようになります。
新卒・未経験・経験者のどなたにも参考になる記事ですので、是非お読みください!
- 幅広い知識・経験が得られる
- プロジェクト発足からリリースまで携われる
- 自社への貢献度が高い
- 転勤の可能性が低い
- SEとしてスキルアップしにくい
- 社内調整のストレスが大きい
- 人事評価されにくい企業もある
- 希望業務に就けないときもある
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社内SEの仕事は、精神的に参ってしまうことも多い職です。
社内SEとは?簡単に説明
はじめに、社内SEの仕事について解説します。
- 自社内システムの開発・管理を行う
- ITメーカー、銀行、病院、役所などの社員・職員
- プログラミングなど開発業務は行わない
- 社員からの問い合わせ対応も重要な業務
社内SEは自社システム開発・運用・管理などを行う仕事です。勤務先としては銀行・病院・官公庁など、比較的大規模組織である点が特徴です。
自社システムの開発に携わりますが、一般的なSEと違い、開発業務・プログラミングはほとんど行いません。開発業務はSIer・SES企業に業務委託することが多く、主にそれら外注企業との窓口となって活動します。
システム業務以外にも、社員からPC操作に関する問い合わせを受けたり、ネットワーク機器のトラブル対応をしたりと、マルチタスクで業務にあたります。
社内SEはやめとけと言われる理由(デメリット)
「社内SEは顧客対応が無いからラク」という意見もあれば、「社内SEはやめとけ!」との厳しい意見もあります。ここでは、社内SEのデメリット、やめとけ!の主な理由4つをご紹介します。
SEとしてスキルアップしにくい
- 設計やプログラミングはできない
- 運用・管理や社内調整がメイン
- 最新技術は習得できない
前述のとおり、社内SEはソフトウェア開発やプログラミングを行いません。外注作業への指示・折衝をこなす知識は必要ですが、実務は担当しないことがほとんどです。
通常は、自社システムの運用・管理をメインに行い、システムメンテナンスの際などには社内への周知を行います。
このように、管理業務がメインとなるため、エンジニアとしてのスキルアップは難しいでしょう。最新技術は知識レベルで把握できますが、スキルとして身につける機会は非常に少ないのが現実です。
社内調整のストレスが大きい
- SIer・SESとの打ち合わせ
- 納期や仕様について他部署と調整
- 社員からの問い合わせ・トラブル対応
「社内SEは顧客対応が無い分、SIerに比べるとラク」という意見がありますが、実は対人関係のストレスが多い職種です。
技術力を持ったSIerエンジニアとの折衝は、ときに大きな負担となります。また、システムの納期や仕様について、各部署からヒアリングを行い適宜調整を行う必要があります。
システム開発以外では、社員からの問い合わせや突発的なトラブルに、臨機応変に対応しなければなりません。
このように、多くの人の意見を調整する作業は、精神的に大きな負担となります。
人事評価されにくい企業もある
- 社内 SEは間接部門(コストセンター)とみなす企業もある
- 売上や利益に直接貢献できない
- 昇給しにくい
社内SEは、直接利益を生み出さない「間接部門」とみなされる企業もあります。企業経営の観点から、コストとして扱われてしまうのです。
そのため、成果を挙げても評価されないこともあり、一般的なSEに比べ昇給しにくい会社もあります。
希望業務に就けないときもある
- 最初は社内の問い合わせ・パソコントラブル対応がメイン
- 備品管理・施設管理など総務の仕事も
- SEに比べ、ITの知識を発揮しにくい
未経験で就職すると、最初のうちは雑務のような仕事がメインになります。社員からの問い合わせ、PCや業務機器の備品管理など、あらゆる業務をこなします。
ITやプログラミングの知識は必要ですが、希望どおりの業務ができないことも覚悟しなければなりません。
社内SEの魅力的な部分(メリット)
社内SEには大変な面もありますが、魅力もあり、やりがいのある仕事です。ここでは、社内SEの魅力的な部分を4つご紹介します。
幅広い知識・経験が得られる
- 一般のSEはITに特化したスペシャリスト
- 社内SEにはIT・企画・経営のスキルが求められる
社内SEはIT業務だけでなく、経営・予算・企画など幅広い観点から業務にあたります。ソフトウェア開発に特化した一般のSEと違い、ゼネラリストとして幅広い分野で活躍できるでしょう。
物事を大局で見通せる人材は、どの企業においても貴重な存在です。
プロジェクト発足からリリースまで携われる
- 一般のSEは工程の一部のみに参加
- 社内SEはプロジェクトの責任者
- 要件定義からリリースまで担当
自社への貢献度が高い
- 自分が自社のサービスを支えているという自負・責任感
- 他部署・一般社員からの信頼
銀行のオンラインシステムや、病院の電子カルテシステムは社内SEの存在なくしてはサービスを維持できません。
企業・組織の根幹を担う業務であり、会社への貢献度は非常に高い仕事です。自社システムの責任者として社員からの信頼も厚く、非常にやりがいのある仕事です。
転勤の可能性が低い
- システムのある本社・本部への配属
- 基本的に異動・転勤は無い
- ワークライフバランスが整えやすい
社内SEの所属部署は、本社の管理部門であることがほとんどです。そのため、基本的に勤務地が変わるような異動はありません。
地元に定住したい、家庭の事情で転勤できない方にとってはライフワークバランスが整えやすい仕事です。
社内SEが向いている人はこんな人
ここまで、社内SEのメリット・デメリットを解説しました。大変なこともありますが、幅広く活躍できる魅力的な仕事であることがおわかりいただけたかと思います。
この章では、どのような人が社内SEに向いているかをご説明します。
報連相ができる人
- システム変更などを社員への通達・周知
- 進捗状況やスケジュールなどの連絡
- 関連部署へ協力の依頼・相談
社内SEにはマメな報連相が求められます。システム更新・メンテナンス時間などを社内に周知したり、他部門へ開発状況の連絡をしたりします。
関連部門からの協力が得られるよう、日頃から円滑なコミュニケーションができる人は、社内SEに向いています。
物事の切り替えが得意な人
- システム管理・社内調整・外注管理など複数業務を同時進行
- 優先順位をつけて的確に処理
- 突発的な依頼にも対応
複数の業務を同時進行できる人は、強みを発揮できます。ここまでご説明した通り、社内SEの仕事は多岐に渡ります。システム管理・社内調整・社外対応など様々です。
突発的に発生する業務も多いので、優先順位をつけて柔軟に対応できる人は、大いに活躍できます。
管理・事務能力が高い人
- 開発工程のスケジュール管理
- 社内マニュアル作りなどの事務処理
- 予算などの経理処理
システム関連業務のほかに、管理業務や事務処理が得意な人も社内SEに向いています。予算や経費の意識を持ったエンジニアは、他のSEと大きな差別化が図れます。
社内SEが向いていない人はこんな人
残念ながら、社内SEに向いていない人もいます。「良い悪い」ではなく、「合う合わない」の問題ですので、ご自身でしっかり適性を見極めてください。
人と話すのが苦手な人
- 相手の目を見て話せない・人見知りしてしまう
- 人と話すと緊張する
- 笑顔がない、表情が硬い
人と接するのが苦手な人は、一般のSEとして働いた方が良いでしょう。人の目を見られない・初対面だと緊張して話せないようなタイプの人は、社内SEの業務が大きなストレスとなってしまいます。
また、あまり笑わない人よりも、人当たりや愛層が良い人の方が向いています。
シングルタスクが得意な人
- ひとつのことに没頭する、職人肌のタイプ
- 高いクオリティ・緻密さを求める
- 複数の作業があるとストレスを感じる
ひとつの作業に没頭したい・モノづくりを極めたいという人は、社内SEに向いていません。
社内SEは、ときに妥協してバランスを優先する必要があります。アウトプットの質を追求したい人は、SIer・SESでソフトウェア開発をしたほうが能力を発揮できます。
また、複数の作業を抱えると気が散ってしまうタイプの方も、社内SEには不向きかもしれません。
プログラミングに専念したい人
- モノづくりが楽しい
- システムエンジニアとしてスキルを磨きたい
- 技術のトレンドを追いたい
システム設計やプログラミングを極めたい人が社内SEになると、高確率でミスマッチが起こります。
エンジニアとして技術力を高めたい、技術のトレンドを追いたい方は、開発業務に専念できる企業へ就職したほうが、能力を発揮できます。
社内SEになるには?
「ITも好きだし、人と関わるのも好き!」という方は、社内SEに向いています。そのような方に向け、社内SEの将来性・スキルアップの方法などを解説します。
社内SEの将来性
- リモートワーク導入で、社内SEへの需要が増大
- 社内システムのDX化プロジェクトが増加中
2019年12月に発生した新型コロナウイルスの流行をきっかけに、多くの企業でリモートワーク(テレワーク)が導入されました。ZoomやChatworkなどツールの活用など、社内SEの業務範囲は広がりをみせています。
また、経済産業省が発表した「2025年の崖」克服に向け、各企業でシステムのDX化が急ピッチで進んでいます。DX化プロジェクトの責任者として、社内SEへの期待は高まっています。
社内SEの年収
- 社内SEの平均年収は506万円
- 日本の平均年収436万円よりも高い
- 地域別トップの東京都は572万円
求人ボックス 給料ナビの2022年10月発表の情報では、社内SEの平均年収は506万円とされています。
日本の平均年収436万円より70万円も高くなっており、将来性の高さが伺えます。地域別に見ると、東京都がトップで572万円となっています。
プログラミングスクールでプログラミング言語を習得しよう
社内SEは実作業を行わないものの、基本的なプログラミングスキルや開発ノウハウの習得は必須です。今は初級者・未経験者でも安心して学べるオンラインスクールがたくさんあります。
無料カウンセリング・無料相談会を実施しているスクールもありますので、社内SEに必要なスキルを相談してみると、良い情報が得られるはずです。
社内SEでキャリアアップをしたい方へ
社内SEとしてキャリアアップ・待遇アップをするには転職がおすすめです。専門性の高いシステムの知識・経験があると大幅な年収アップが期待できます。
転職活動では、上手く転職サイトを活用しましょう。希望する求人やこだわりたい条件などで検索できます。無料でアドバイスを受けられるサイトもありますので、まずは登録して感触を確かめてください。
社内SEを辞めたい方へ
社内SEとして限界を感じている方もいらっしゃると思います。便利屋のように雑務ばかり押し付けられる・正当に評価されない・人間関係にうんざり……理由は様々です。
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まとめ
今回は、「社内SEやめとけ」の実態について解説しました。
- 社内SEは大変な仕事だが、やりがいもある
- 社内SEのスキル習得には、オンラインスクールの活用がおすすめ
- 高待遇な企業は、転職サイトで検索できる
- 円満退職を考えているなら、代行サービスにLINEで相談
社内SEはスキル・コミュニケーション能力の両方が求められる、ハイレベルな仕事です。感謝されることも多い仕事ですが、ストレスとの付き合い方も重要です。無理をせず、あなたに合ったペースでキャリアを重ねていただければと思います。
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