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【現役SEが解説】「システムエンジニアはやめとけ」と言われる理由と現実

  • 「システムエンジニアはやめとけと言われる理由を知りたい」
  • 「IT業界の魅力と、業界に入る方法を知りたい」
  • 「システムエンジニアでキャリアップをする方法が知りたい」
  • 「SEもうムリ。でも会社が辞めさせてくれない。どうすればいいか知りたい」

「T業界に入りたい」「キャリアアップしたい」「SEとして限界を感じている」色々な方がいらっしゃると思います。

そんな方に向け、システムエンジニアのリアルを解説します。I

この記事を読めばシステムエンジニアの実態がわかり、自分に合ったキャリアを選択できるようになります。

現役システムエンジニアがわかりやすく解説しますので、是非参考にして頂けますと幸いです。

この記事の簡単なまとめ
  • システムエンジニアは大きく分けて「Sler」「SES」「Webエンジニア」の3種類
システムエンジニア(SE)
メリット
  • 将来性がある(IT業界全体)
  • 社会貢献度が高い(IT業界全体)
  • 知的好奇心を満たせる(IT業界全体)
  • 給与水準が高い(Sler)
  • インフラ開発などで大規模な社会貢献ができる(Sler)
  • 上流工程に携われる(Sler)
  • 未経験・学歴不問の企業がある(SES)
  • 幅広い分野の経験が積める(SES)
  • 人間関係をリセットできる(SES)
  • 服装/リモートワーク等自由な働き方ができる(Webエンジニア)
  • 最新のトレンドを学べる(Webエンジニア)
  • フリーランスとして独立しやすい(Webエンジニア)
デメリット
  • バグやトラブル発生時のプレッシャーが本当に辛い(IT業界全体)
  • テスト工程では残業が多い(IT業界全体)
  • 文系には難しい(Sler)
  • 責任が重い(Sler)
  • 新人でも下請けスタッフの管理をさせられる(Sler)
  • 下請けなのでSIerより給料が低い(SES)
  • 案件ガチャがある(SES)
  • ブラック企業も存在する(SES)
  • 「35歳定年説」は半分本当(Webエンジニア)
  • 歳をとると体力的に厳しくなる(Webエンジニア)
  • 小規模の企業が多い(Webエンジニア)
システムエンジニア(SE)でキャリアアップをしたい方へ

給料の低さで悩んでいる人は、思い切って転職するのがおすすめ。

給料が上がるのを待つより、ボーナスや昇給程度がしっかり整っている企業へ転職するだけでグンと年収アップが狙えます。

システムエンジニア(SE)を辞めたい方へ

システムエンジニア(SE)の仕事は、精神的に参ってしまうことも多い職です。

もし「人手が足りず辞めさせてくれない」「上司に辞めるのを相談するのが怖い」という状況の方は、退職代行サービスを使うのも1つの手です。

貴方にとって一番大切なものは「あなた自身」です。決して無理はしないでくださいね。

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目次

システムエンジニアとは?簡単に説明

はじめに、システムエンジニアの種類についてご説明します。システムエンジニアには大きく分けて3種類あります。

システムエンジニアの種類
  • SIer(エスアイアー)
  • SES(エスイーエス)
  • Webエンジニア

それぞれの特徴を記載します。

SIer(エスアイアー)

「システムインテグレーター」の略で、システム開発・ソフトウェア開発を行う企業です。一般企業や電気機器メーカーから依頼を受け、業務システムを作成します。

開発システムの例としては、以下のようなものがあります。

開発システム例
  • 人事・営業・会計などの業務システム
  • スマホ・タブレットなどの電気機器

開発期間が長く、システムや人員も大規模であることがほとんどです。

SES(エスイーエス)

「システムエンジニアリングサービス」の略で、SIerに自社のシステムエンジニアを派遣する派遣サービスを提供する企業です。SESのエンジニアは派遣先のオフィスで作業を行います。数カ月から数年単位の契約で開発業務にあたります。

多くの場合分業制で、SEが設計、プログラマーがコーディング、テスターがテストを行います。

Webエンジニア

Webシステムを開発するエンジニアです。Webシステムの例としては、以下のようなものがあります。

Webシステム例
  • 通販(EC)サイト
  • レビュー・口コミサイト
  • SNSサービス

開発規模は小規模で、通常10人以下のエンジニアが短期間で開発します。SIerやSESと異なり、各エンジニアが設計→コーディング→テストを繰り返し行います。

システムエンジニアはやめとけと言われる理由(デメリット)

「システムエンジニアはやめとけ」で検索すると、様々なウワサや口コミが表示されます。

システムエンジニアきついぞ…
ブラックだぞ…
文系SEはやめとけ

など、なかには少しショッキングな内容もあります。しかし、これらは果たしてどこまでが本当なのでしょうか?ここでは、現役エンジニアからみた「やめとけ」の理由を正直に語ります。

「IT業界やめとけ」の理由

はじめに、IT業界全体の「やめとけ」理由を解説します。SIer・SES・Web系すべてに共通して言えるのは、

  • バグやトラブル発生時のプレッシャーが本当につらい。
  • テスト工程では残業が多い。

ことです。システム開発は、どれも以下の手順で行われます。

システム開発の手順
  1. クライアントからの要望を全て洗い出し、開発システムの内容を明確にする
  2. 決定した内容に従い、設計する。
  3. 設計した内容に従い、プログラムをコーディングしテストする。

この中で、①と②はスムーズに進行するケースがほとんどです。問題となるのは③のテスト工程です。

テスト工程ではほぼ100%バグ(欠陥)が出ます。簡単に修正できるものもありますが、中には一か月掛かっても原因がわからないバグが存在するのです。

バグが修正できないと、全体のスケジュールは大幅に遅延します。また、欠陥の内容によっては大きな方針転換にせまられることもあります。

このときのエンジニアの心理的負担は激しく、「バグが修正できるまでは残業もやむなし」の状態が続きます。

「SIerやめとけ」の理由

SIer特有の「やめとけ」理由は以下3つです。

  • 文系には難しい
  • 責任が重い
  • 新人でも下請けスタッフの管理をさせられる

SIerでは、ソフトだけでなくハードウェアのスキルも必要です。理系出身者は学生時代にハード・ソフト両面のスキルを身につけています。

しかし、文系出身者はソフトウェアの知識しか持っていないことがほとんどです。ですので、ハードウェア部門との折衝ができず、SIerのエンジニアとして働くのは難しいことがあります。

また、SIerのエンジニアは経験が浅いうちからSESエンジニアの管理業務を任せられます。責任は重く、自分より年上のエンジニアを部下に持つことも覚悟しなければなりません。

「SESやめとけ」の理由

次にSESの「やめとけ」理由を解説します。

  • 下請けなのでSIerより給料が低い
  • 案件ガチャがある
  • ブラック企業も存在する

当然ですが、下請けのSESが元請けのSIerより高給になることはありません。これはどの業界でも同じで、仕方のないことです。

また、SES企業では担当営業者がエンジニアの派遣先を決定します。スキルや経験に見合った派遣先となることもありますが、ときには希望がかなわないこともあります。

企業は利益を優先せざるを得ないときもあり、エンジニアの希望に沿えないこともあるのです。業界では、これを「案件ガチャ」と呼んでいます。

さらに、少数ですがブラック企業も存在し、「エンジニアとして採用されたのに、コールセンターに派遣された」というケースもあります。

「Webエンジニアやめとけ」の理由

Webエンジニアは現在人気の職種で、最新のサービス構築に携わることができます。しかし、デメリットはやはり存在します。

  • 「35歳定年説」は半分本当
  • 歳をとると体力的に厳しくなる
  • 小規模の企業が多い

技術のトレンドは、月単位・年単位で激しく入れ替わります。20代まではその早さにも対応できますが、35歳前後になると心身ともに衰えが出始めます。

そうなると、新しい技術の習得に時間がかかり取り残されてしまうこともあります。また、WebエンジニアはSIer/SESのように、「管理職になったから現場は引退」ということもありません。比較的小規模な企業であることが多いため、エンジニアとして生涯現役でいる覚悟が必要です。

システムエンジニアの魅力的な部分(メリット)

ここまではシステムエンジニアのデメリットをご説明しました。この章では、メリットもきちんとお伝えしたいと思います。

業界全体の魅力

はじめに、IT業界全体の魅力を解説します。

  • 将来性がある
  • 社会貢献度が高い
  • 知的好奇心を満たせる

IT業界には将来性があります。その昔、システム開発は「業務システム」と「電子機器」がメインでした。しかし現在はスマホアプリ・通販サイト・動画配信サービスなど、ITの裾野が急激に拡大中です。

また、近年GoogleがWebサイトの「モバイルフレンドリー性」を重要視し始めた影響で、スマホやタブレット端末関連の開発案件の増加が見込まれています。

そしてこれらのシステムはビジネスや生活に無くてはならないものとなり、システムエンジニアの社会貢献度は増すばかりです。「このアプリは自分が作ったんだ」という自負は大きな自信となります。

目まぐるしく移り変わるテクノロジーを追う日々はエンジニアの知的好奇心を満たし続けます。「もっと知りたい」「もっと便利な世の中にしたい」という飽くなき探求心を持ち続けられる魅力的な仕事なのです。

業界全体の魅力を紹介したところで、SIer、SES、Webエンジニアそれぞれの魅力も紹介します。

SIerの魅力

  • 給与水準が高い
  • インフラ開発などで大規模な社会貢献ができる
  • 上流工程に携われる

システムエンジニアの中で最も給与水準が高いのはSIerです。これは前述の通り、元請けのSIerと下請けのSESの階層構造によるものです。元請けの利益配分が一番高いのは自然なことなのです。

そして、SIerはインターネット、電話などの通信網や行政機関のシステムなど、人々の生活に必要不可欠なインフラの開発をすることもあります。社会・国を支える仕事に携われることは大きな喜びです。

そして、「プロジェクトマネージャー」として顧客との折衝・システムの立ち上げなどの上流工程を経験できます。

SESの魅力

  • 未経験・学歴不問の企業がある
  • 幅広い分野の経験が積める
  • 人間関係をリセットできる

SESの一番の魅力はハードルが低いことではないでしょうか。未経験・学歴不問の企業も多く、他業種からの転職を志す人が経験を積むには最適の環境です。

また、案件ごとにまったく異なる分野のシステムを開発することができます。いろいろなシステムを開発したい、まだ専門分野が決まっていないというエンジニアはSESが向いているでしょう。

そして、案件ごとに職場が変わるので、良くも悪くも人間関係がリセットされます。人間関係を引きずらず、業務だけに集中できることは大きな魅力です。

Webエンジニアの魅力

  • 自由な働き方ができる(服装・リモートワーク)
  • 最新のトレンドを学べる
  • フリーランスとして独立しやすい

Webエンジニアとして活躍するには、それ相応のスキルが必要です。しかし、そのぶん服装や勤務形態などで自由な働き方ができる環境が整っています。人間関係も上下関係というより、横のつながりが強く、オープンなコミュニケーションが可能です。

また、Webサービスを通し国内外のトレンドに触れることができ、最先端のシステム構築を経験できるチャンスがあります。

リモートワークも積極的に導入されていますので、将来フリーランスとして独立したい方は、Web系企業で経験を積むと良いでしょう。

システムエンジニアが向いている人はこんな人

ここまでは、システムエンジニアのメリット・デメリットを解説しました。では、実際の現場ではどのような人が活躍しているのでしょうか?システムエンジニアに向いているのは以下のような人です。

システムエンジニアに向いている人
  • クリエイティブな人
  • 職人気質(かたぎ)な人
  • 好奇心旺盛な人

「この世にない新しいサービスを作りたい」「自分のアイディアを活かしたい」など、クリエイティブな人はこの仕事に向いています。

そして、職人気質な人にも向いています。妥協せず、納得がいくまで改善をするマインドは開発においてとても大事な姿勢です。

また、知らないこと・新しいことを積極的に学ぼうとする好奇心も大事な才能です。

システムエンジニアが向いていない人はこんな人

次に、システムエンジニアに向いていない人を解説します。

システムエンジニアに向いていない人
  • 受け身の人
  • 勉強が嫌いな人
  • 責任感がない人

好奇心や積極性が無く、「言われたことしかやらない」指示待ち人間は残念ながらシステムエンジニアとしてやっていけません。指示が無くても積極的にシステムの改善に貢献しようとする姿勢がとても大事なのです。

また、勉強が嫌いな人も長続きしません。IT技術は一年単位で激しく変動します。誰に言われなくても新しい技術・プログラミング言語を学ぶ姿勢が無いと長続きしません。

そして、どんなにスキルが高くても責任感のない人はこの仕事に不向きです。バグやトラブルが発生しても、逃げずに解決しようとする気持ちが大切です。

システムエンジニアになるには?

ここまで読んで、「システムエンジニアになりたい」と思った方に向け、システムエンジニアの将来性と年収をご紹介します。

システムエンジニアの将来性

  • 2022年、システムエンジニアの需要は増加
  • BtoBのニーズは無くならない(業務を効率化するシステム)
  • BtoCのニーズは無くならない(ECサイト、レビューサイトなど)

システムエンジニアの求人倍率はコロナ禍でも高い水準をキープしました。2022年9月現在はさらに上昇し、転職市場は活性化しています。

また、今後も業務システムなどのBtoB(企業向け)分野、通販サイトなどのBtoC(消費者向け)ともに新たなサービスが誕生しており、大きな将来性が見込まれます。

システムエンジニアの年収

次に、システムエンジニアの平均年収をご紹介します。

  • 人気プログラミング言語別の平均年収
    • C/C++  560万円
    • Python  540万円
    • PHP 518万円
  • 需要の高いプログラミング言語を選ぶと高収入のチャンス

システムエンジニアの平均年収は、全職種の平均年収を上回っています。特に、需要の高いプログラミング言語スキルがあるエンジニアはより高収入を得ています。

業務システムではC/C++、Web系ではPython、PHPスキルを習得しておくと未経験の方でも有利に転職活動を進めることができます。

プログラミングスクールでプログラミング言語を習得しよう

それでは、どのようにしてプログラミング言語を習得すれば良いでしょうか?まずは、書籍や無料のオンライン教材を活用し、独学で基礎を固めてください。

ただし、独学で業務レベルのスキルを身につけるのはとても難しいことです。そこでおすすめなのが、「フルリモートのプログラミングスクール」の活用です。

フルリモートであれば、今の仕事を続けながらプライベートの時間で勉強を進められます。あなたに合ったペースで学習できますので、是非一度検討してください。

プログラミングスクール

システムエンジニアでキャリアアップをしたい方へ

SIer・SES・Webエンジニアのメリット・デメリットを読み、今と異なる分野が気になった方も多いはずです。そのような方に向け、システムエンジニアでキャリアアップする方法をご紹介します。

  • 残業を減らし、学習の時間を確保したい
  • スキルアップしたい
  • 年収アップしたい

残業・休日出勤を解消し、活動時間を確保したい方は、転職を検討してください。IT業界には、社員の健康維持を支援する福利厚生を行っている企業がたくさんあります。

また、今よりスキルアップしたい方は、希望する分野への転職を考えてください。「ネットワークエンジニアになりたい」「Javaで開発がしたい」など、より専門的で高度な技術を習得するには転職が一番です。

ちなみに、筆者も過去に転職でネットワークエンジニアになる夢をかなえ、年収も300万円アップすることができました。その際は、転職サイトを使い自分に合った求人を探しました。皆さんも是非転職サイトをご活用ください。

転職サイト

システムエンジニアをやめたい方へ

システムエンジニアになりたい、キャリアアップしたい人がいる反面、自分が「やめとけ」に当てはまり、限界に気づいた方もいらっしゃると思います。

  • 勉強をし続けるのが限界
  • 歳をとり体力的に厳しい
  • 自分のスキルではIT業界内での転職が難しい

このような方は、退職して自分に合った仕事を改めて探しましょう。ただし、前述のとおりIT業界にはブラック企業も少なからず存在します。なかには強引な引き止めを行う会社もあり、退職トラブルになってしまうこともあります。

少しでもトラブルになりそうな気配があれば、事前に退職代行サービスに相談してください。会社側が無理難題を言ってきても、退職代行の担当者がすべてあなたに代わり交渉を進めてくれます。

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まとめ

今回は、システムエンジニアの実態について解説しました。 

  • システムエンジニアにはメリット・デメリットがある
  • 未経験からの転職はプログラミングスクールがおすすめ
  • キャリアアップには転職サイトがおすすめ
  • 退職交渉が難航する場合、退職代行業者に相談しよう

システムエンジニアとして働いていると、さまざまな壁にぶつかります。そんなときは一人で悩まずにプロに相談しましょう。自分では解決できない問題も、客観的なアドバイスにより道が開けることがあります。ひとつひとつ課題を解決し、あなたに合ったキャリアパスを実現してください。

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この記事を書いた人

デメリットからモノ・サービス・職業等を考える情報サイト「やめとけNOTE」です。

信頼できる情報ソースを元に、それぞれの専門知識、実務経験を有したライターが自身の経験を元にコンテンツを制作しています。

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