- 「未経験だけど、インフラエンジニアになりたい」
- 「インフラエンジニアとして年収アップを実現したい」
- 「インフラエンジニアを辞めるかどうか、悩んでいる」
このような方に向け、インフラエンジニアの業務内容について詳しく解説します。専門知識が無くてもわかる内容ですので、未経験・初心者の方でも大丈夫です。
また、現在インフラエンジニアとしてご活躍の皆さまにも、キャリアアップや前向きな方向転換についてご提案します。
この記事を読めば、あなたに合ったエンジニアライフが選択できるようになります!
- 未経験・学歴不問で転職できる
- 高い需要と将来性
- ITゼネラリストになれる
- 高年収を実現できる
- 障害復旧のプレッシャーがツライ
- 夜勤や休日出勤がある(シフト勤務)
- 勉強・知識習得が大変
- トラブル時の残業時間が長い
給料の低さで悩んでいる人は、思い切って転職するのがおすすめ。
給料が上がるのを待つより、ボーナスや昇給程度がしっかり整っている企業に転職するだけでグンと年収アップが狙えます。
インフラエンジニアの仕事は、精神的に参ってしまうことも多い職です。
インフラエンジニアとは?簡単に説明
はじめに、インフラエンジニアがどのような職種なのか分かりやすくご説明します。
- IT業界のインフラを設計・構築・監視する職種
- 大きく、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの2つに分かれる
- 業務範囲が広い
インフラエンジニアとは、IT業界を支えるサーバー/ネットワーク機器(インフラ)の設計・構築、運用保守などを行う技術者です。
インフラは、サーバーという大型コンピューターとそれらをつなぐネットワークで構成されています。ですので、インフラエンジニアも大きく「サーバーエンジニア」と「ネットワークエンジニア」の2種類にわかれます。
インフラの例として、銀行のオンラインシステム、企業のWEBサービス、WEBアプリなどがあります。
インフラエンジニアはやめとけと言われる理由(デメリット)
WebやSNSでは、「インフラエンジニア楽すぎ!」という意見がある一方、「インフラエンジニアはやめとけ!」とのネガティブなコメントもあります。いったいどちらが本当なのでしょうか?
はじめに、「やめとけ」といわれる主な理由4つをご紹介します。
障害復旧のプレッシャーがツライ
- ITインフラの障害復旧はスピードが命
- 障害発生箇所は多岐に渡る
- 夜間・休日に一人で対応も
サーバーやネットワークがダウンすると企業のオンラインサービスは停止し、大きな損害が生じる可能性があります。従って、復旧作業にはスピードが求められます。
また、障害の原因は多岐に渡ります。人為的なミス、ケーブルの断線、ハードウェアの故障など様々です。これらの原因究明を、インフラエンジニアは一人で迅速に行う必要があります。
上司・利用者・関係部門からのプレッシャーは、ときに激しく大きなストレスとなります。障害はいつどのタイミングで起こるかは予想できず、緊張感を持って業務に臨まなければなりません。
夜勤や休日出勤がある(シフト勤務)
- システムは24時間稼働
- メンテナンスは休日と夜間がメイン
- 突発的な呼び出しも
ITのシステムは24時間、365日稼働しています。そのため、インフラエンジニアはシフト制で、夜勤や休日出勤もこなさなければなりません。
また、通常システムメンテナンスは深夜1時~5時に行われることが多く、どの企業でも夜勤ゼロにはできないのが現実です。
ときには業務時間外に呼び出されることもあり、気の抜けない側面があります。
勉強・知識習得が大変
- サーバー・ネットワーク・セキュリティなど幅広い知識が必要
- 何かしらの資格取得が必要
- サーバー・ネットワークどちらかを選択するのもアリ
特定のシステム開発を行うシステムエンジニアと違い、インフラエンジニアには幅広い知識が求められます。
使用するサーバー(OS・ミドルウェア・アプリケーション)、TCP/IPなどネットワーク全般、不正アクセスなどに対する知識を、まずは浅く広く習得する必要があります。
資格取得が年収アップに直結する職種であるため、プライベートの時間にも勉強が欠かせません。最初は、サーバー/ネットワークどちらかに絞って勉強を進めると効果的です。
トラブル時の残業時間が長い
- 障害発生時の残業はやむを得ない
- 交代時間になっても責任を持って対応
- 復旧後は報告書の作成
障害発生時は、たとえ交代時間になっても責任を持って対応しなければなりません。何時間も掛かってようやく復旧するケースもあるため、ある程度残業する気構えが必要です。
また、復旧後は報告書の作成・提出が必要なため、しばらくは残務処理に追われることがあります。
インフラエンジニアの魅力的な部分(メリット)
ここまではインフラエンジニアやめとけの理由をご説明しました。このように、決して楽な仕事ではありませんが、もちろん魅力(メリット)もあります。ここからは、魅力的な部分4つをご紹介します。
未経験・学歴不問で転職できる
- 異業種から未経験で転職する人が多い
- 大卒でなくても大丈夫
- 未経験者は運用・保守からスタート
IT以外の異業種から、未経験で転職したインフラエンジニアは数多く存在します。大学の情報系学部などを卒業している必要はなく、学歴不問で求人を出している企業もたくさんあります。
未経験の場合、独学で知識を身につけ、運用・保守などの監視業務から経験を積むと良いでしょう。
高い需要と将来性
- サーバーとネットワークが無くなることはない
- Webサービス、Webアプリの普及よりサーバー利用は増加
- 5G、6Gによるトラフィック増大・高速化
今後、世の中からサーバーとネットワークが無くなることはありません。動画配信などのWebサービス、オンラインゲームなどのWebアプリの普及によりサーバーの利用はますます増えるでしょう。
ネットワークも、5G・6Gによりどんどん高速化し、通信量の増大が見込まれます。これらに対応できるインフラエンジニアへの需要は高く、将来性のある職種です。
ITゼネラリストになれる
- サーバーとネットワーク
- セキュリティ
- OS・ミドルウェア・アプリ
プログラミングを行うシステムエンジニアは、特定分野のスペシャリストですが、インフラエンジニアのスキルは広範囲に渡るため、ゼネラリストとして様々な分野で活躍できます。
サーバー・ネットワーク機器などのハードウェア知識、サイバーセキュリティのノウハウ、OS・ミドルウェア・アプリなどのソフトウェア知識を持つ人材には常に高いニーズがあります。
高年収を実現できる
- 保有資格がそのまま給与に反映
- 資格と実務経験で年収アップ転職
インフラエンジニアは、保有資格が人事評価に直結します。ネットワーク系の資格ではCCNA(シーシーエヌエー)、サーバー系ではLinuC(リナック)などを取得しておくと良いでしょう。
更に上位資格を取得し、実務経験も積むと転職の際高く評価されます。努力すれば誰しも高年収を実現するチャンスがあります。
インフラエンジニアが向いている人はこんな人
ここまで、インフラエンジニアのメリット・デメリットをご紹介しました。障害対応などは大変ですが、非常にやりがいのある仕事であることがおわかり頂けたかと思います。
この章では、インフラエンジニアに向いている人の特徴4つをご紹介します。
PC自作などが好きな人
- PC自作・関連機器好き
- 自分でOSをインストール
- 自宅でWebサーバー構築
PCを自作したことがある、ルーターやハブなどに興味がある人は、向いています。また、WindowsPCに敢えてLinuxをインストールしたり、自宅でWebサーバーを立ち上げたりすると、その経験が仕事でも活かせます。
今はまだやったことがなくても、チャレンジしたい気持ちがあるだけで素質があります。
こつこつと勉強できる人
- 継続した勉強が必要
- スキマ時間を利用して勉強
- 待機中も有効活用
エンジニアになると、生涯勉強と言っても過言ではありません。ただ、睡眠時間やプライベートを犠牲にする必要はありません。通勤時間で5分~10分コツコツと勉強するだけで十分です。
また、監視業務中も余裕がある日は参考書をチェックするなど、工夫すれば時間はいくらでも作れます。
自分で調べる習慣がある人
- 調べるのが好き・苦にならない
- 人にきく前に自分で調べられる
- 調べてわからなかったらきく
不明点があったとき、すぐに調べるクセがある人は大きく成長できます。障害復旧作業では、自分一人で解決しなければならないケースもあります。
そのようなとき、自己解決ができる習慣があれば大いに役立ちます。また、「30分調べてわからなかったら質問!」など、切り替える柔軟さも大切です。
コミュニケーション能力に長けている人
- 保守・運用での引き継ぎ業務
- 復旧作業では冷静に報連相
- 構築・設計工程は連携プレー
インフラエンジニアは、前任者から後任者への引き継ぎ・申し送り作業が日常的に発生します。スムーズに引き継ぎできるコミュニケーション能力があると大きな強みになります。
また、復旧作業では状況報告を冷静・的確に行う必要があります。設計・構築工程では他部門との連携も必要ですので、円滑にコミュニケーションできる人材は周囲からの評価も高まります。
インフラエンジニアが向いていない人はこんな人
ここでは、インフラエンジニアに向いていない人の特徴を3つご紹介します。就職してから「こんなはずじゃ・・」と後悔しないよう、自己分析してみましょう。
下流工程・下積みが嫌な人
- 最初は保守・運用から
- 実務経験を積むには時間が掛かる
- 華やかな表舞台に憧れる人は不向き
未経験・新卒でインフラエンジニアになると、最初は監視業務からスタートします。トラブル以外は単調な業務ですので、派手さはありません。また、障害復旧やインフラ構築などはどうしても実務経験が必要です。
就職してすぐに活躍したい!というような人はミスマッチになる可能性があります。
責任感に欠ける人
- 遅刻や納期遅れはNG
- 復旧作業は最後までやりきる
- 他部門に責任転嫁しない
責任感の無い人にインフラエンジニアは務まりません。シフト勤務での遅刻や欠勤はNGですし、納期遅れも認められません。
障害復旧は責任を持って最後までやりきる必要がありますし、他部門から依頼があれば積極的に協力する姿勢が大事です。
マニュアル(手順書)を読むのが嫌いな人
- マニュアルには業務ノウハウが詰まっている
- 定型業務はマニュアル通りに行う
- 文章読解力が無い人は不向き
サーバーやネットワークの設定・操作はマニュアルで指示されることがほとんどです。障害発生時の手順など、業務ノウハウが詰まっています。
そのため、普段からマニュアルをきちんと読み込む習慣が必要です。マニュアルを読まずに人にきいてばかりいると、いつまで経っても自立できないままです。
体力が無い人
- 夜勤には体力が必要
- 病欠するとシフトに穴が開く
昼夜逆転の夜間業務は、それだけで体力を消耗します。生活が不規則にならないよう自己管理も必要です。
病欠すると周囲に迷惑が掛かりますので、体力に自信が無い方は他の職種も検討することをおすすめします。
インフラエンジニアになるには?
「自分はインフラエンジニアに向いているかも!」と思った方にむけ、インフラエンジニアの将来性と平均年収をご紹介します。2022年10月最新の情報です。
インフラエンジニアの将来性
- DX化によるIT人材の不足
- インフラ分野ではクラウド化が進んでいる
- 新人エンジニアにもチャンス
現在、日本企業ではDX促進やAIの導入が活発に行われています。しかし、2030年に最大79万人のIT人材が不足(経済産業省の発表)すると試算されており、優秀なエンジニアへの需要は今後も増加が見込まれています。
インフラ分野では、自社管理していたサーバーをクラウドに移行する動きが加速しています。クラウドは新しい技術ですので、経験の差が生まれにくく、新人エンジニアにも大きなチャンスです。
インフラエンジニアの年収
- インフラエンジニアの平均年収は546万円
- システムエンジニアは509万円(同上)
- 一般的な給与所得者の平均年収は約436万円(民間給与実態統計調査結果)
「求人ボックス給料ナビ」の2022年10月4日最新調査によると、インフラエンジニアの平均年収は546万円となっています。
システムエンジニアより37万円、一般所得者より110万円高い年収ですのでやはり需要・将来性のある職種といえます。
インフラエンジニアにおすすめの資格
- ネットワーク系ならCCNA(シーシーエヌエー)
- サーバー系ならLinuC(リナック)
インフラエンジニアを目指すなら、資格取得がおすすめです。ネットワーク系ならCisco社認定資格CCNA、サーバー系ならLinuCが人気です。学び方もオンライン、通学の両方から選択可能です。無料相談・無料カウンセリングも利用できます。
インフラエンジニアでキャリアアップをしたい方へ
- 資格を取得したらキャリアアップのチャンス
- 保守・運用から設計・構築にステップアップしたい人は、転職がおすすめ
現在、インフラエンジニアとしてご活躍の皆さまはキャリアアップをお考えかと思います。今の職場に不満がある、今の会社ではスキルアップできない場合、転職をおすすめします。
資格を保有している、専門性の高い実務を担当したなどの経験があれば非常に有利です。実際の転職活動は転職サイトをご活用ください。
インフラエンジニア向けのサイトもありますので、いくつか比較検討してみると良い求人に出会えます。
インフラエンジニアを辞めたい方へ
残念ながら、インフラエンジニアとして限界を感じている方もいらっしゃると思います。体力的・精神的に負担の大きい職種ですので、無理せず一度立ち止まってみることも必要です。
ただ、人員不足で退職させてもらえない、退職が言い出しづらい職場もあります。そんなときは退職代行業者を利用してはいかがでしょうか?会社への連絡は全て代行してもらえますので、出社も必要ありません。
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まとめ
この記事では、「インフラエンジニアやめとけ」の理由や、インフラエンジニアの魅力について解説しました。
- インフラエンジニアにはメリット・デメリット両方ある
- 未経験での転職には資格取得がおすすめ
- 転職サイトを活用して年収アップを実現させよう
- 退職を考えているのなら、退職代行業者の利用もアリ
インフラエンジニアとしてキャリアを重ねると、良いとき・悪いとき両方を経験します。しかし、キャリアを通して得た知識や経験はIT業界だけでなく、様々な分野で活用できます。この記事が、みなさんそれぞれに合ったキャリアパスを描くきっかけになれば幸いです。
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